学校法人やまもも学園の取り組みを通して必要だと確認した食育推進

<食育への取り組みのきっかけ>

平成16年2月より4人の子どもが卒園した幼稚園の事務局長として勤務することになりました。就任当時は園児募集も順調でしたが平成20年、21年の2年間園児が減り経営危機になり具体的にどのような取り組みをしたらよいか悩んでいた時に長野県真田町の元教育長大塚貢先生との出会いがありました。

 大塚先生は中学校の校長時代に荒れた中学校の給食を地元のお米と野菜、頭からしっぽまで丸ごとの魚中心に変えることでその荒れた中学校を非行が0、学力アップにされました。それなら乳幼児期から取り組めば絶対に成果がでると確信して幼稚園でも取り組もうと決意しました。しかし、当時の幼稚園の給食は業者さんから配達されるお弁当形式でした。業者さんに相談に行きましたがコストの
問題と材料の調達が難しいということで断られました。

 なんとか自園調理ができないものかと考えていたところへ県の教育委員会から私立幼稚園が認定こども園に移行するにあたって国から施設整備の補助金があることを知り、平成23年1月より桜井幼稚園を幼稚園型認定こども園へ移行時に新園舎の1階に調理室を設け念願の自園調理の給食がスタートしました。
 

<乳幼児期からの玄米和食との出会い>

食育を推進するために県内外から講師をお招きし、子育て中の保護者対象の食に関する講演会を定期的に開催し、その講演会に参加された方から福岡市の高取保育園をご紹介いただきました。すぐに高取保育園を訪問し、当時の西福江園長先生から乳幼児期からなぜ玄米和食の給食なのかについてお聞きしました。その時に西園長先生から「見学の方がたくさんいらっしゃって、とても素晴らしい取り組みですねと言われますが持ち帰って実践している園はありません。大石さん本当に実践されますか?本当に実践されるのでしたら協力しましょう」と言われましたので「やります!教えてください!」と即答しました。その後、園長や給食を委託している業者さんと一緒に高取保育園をたびたび訪問し、また、西園長先生を高知へお招きして教職員の研修会でお話いただきました。


そして西園長先生との約束通り、平成27年4月に桜井幼稚園・芸術学園幼稚園が幼保連携型認定こども園へ移行に伴い、無農薬の玄米和食味噌汁付きの給食がスタートしました。そして同年に学園本部に食育推進室を設置し、毎月一回の食育推進会議には外部の方にも参加いただき食育の方針を「地元の物、旬の物、丸ごと、よく噛む」とし、園児は一口目を100回噛む実戦をしています。また、毎月の給食の内容の検証や県内産の有機野菜への移行を推進しており、当初県内産の5%からスタートした有機農産物も現在は県内産の有機農産物が50%近くになってきました。

<NPO法人オーガニックスタイルこうちの設立>

平成23年からの食育の取り組みは保護者の皆様からの信頼を得て、年少からの入園が難しくなるくらいの人気園となりました。また、在園のお子さんもアトピーが良くなったとか風邪をひきにくくなった、風邪をひいても回復が早くなったとか成果が出てきました。年に2回ある園児の内科検診時に園医さんから年々園児の肌がきれいになっているとの嬉しい報告をいただきました。


また、卒園された保護者の皆さんから小学校でも幼稚園と同じ給食にしてもらいたい。外食の際も無農薬の玄米を食べさせたいなどご意見をいただきました。

上記のご意見をお聞きし、この取り組みを高知県下に広めたいと考えていたところ、平成30年12月高知市南御座にオープン予定の高知蔦屋書店3階に高知県初の屋内親子遊び場を計画しており、その遊び場に隣接して地域子育て支援センターの運営をしてほしいと依頼がありました。これは県下に食育を広げる絶好のチャンスと思い、支援センターだけでなくオーガニックの親子カフェを併設して食育を広げることにしました。そしてオーガニック親子カフェを運営するために平成30年10月24日にNPO法人オーガニックスタイルこうちを立ち上げました。

<なぜ、今、オーガニックなのか?>

現在、農産物や加工食品において農薬や化学肥料、遺伝審組み換えや化学添加物がふんだんに使われているものが流通しており、乳幼児やその保護者もその農産物や食品を多く食べています。以前よりは農産物の栽培履歴や食品加工での添加物の表示も厳しくなっており、消費者も選べるようになりましたが、まだ表示が義務になっていない添加物や表示を見ても内容がわからない添加物も多くあり、知らず知らずに乳幼児期から口にしています。このことも原因の一つとしてアレルギーや軽度の発達障害をもつ園児の数が年々増えています。

また、欧米ではオーガニック志向の消費者も年々増えています。スーパーなどにもオーガニックコーナーがあり、消費者が選べる環境が整っています。そこで、私たちが乳幼児やその保護者へ口に入れてほしい農産物や食品をセレクトしカフェで提供し、乳幼児とその保護者の健康維持へのアドバイスと高知県の有機農家を応援し、高知県の自然環境も守り、将来、日本のオーガニック推進県といえば高知県と言われるようにし、日本はもとより海外からも移住者を増やしたいと考えています。

<なぜ、今、親子カフェなのか?>

現在、日本には約600万人の0歳~6歳のお子さんがいます。平成27年にスタートした子ども・子育て新制度ではすべての子どもと子育て家庭への支援として「例外のない支援」「切れ目のない支援」をおこなうことになっています。600万人の内400万人は保育所・幼稚園・認定こども園などの施設に通っていますが残り1/3の200万人は保護者と一緒にご家庭で過ごしています。今まではその200万人とそのご家庭への支援が手薄になっていましたが、新制度がスタートして少しずつ支援体制ができてきました。

 その支援の一つに地域子育て支援センターがあります。しかし、その支援センターには色々な制限があり保護者のニーズを満たしていないところがあります。特に親子が安心して楽しく食事をできるスペースがありませんでした。そこで、安心して親子で外食ができ、保護者同士のコミュニティの場所となる親子カフェの運営をおこなうことにしました。

 

<なぜ、今、卵・乳製品・不使用なのか?>幼稚園での食育の取り組みの際、卵・乳製品のアレルギーのお子さんが多いことがわかりました。せっかくの給食ですのでアレルギーのあるお子さんにもなるべく同じメニューの給食を食べてもらいたいとの思いで、園での給食は卵・乳製品を使わないことにしました。また、乳幼児期から卵・乳製品を食べなくても健康に支障がないことも分かり、カフェでもスイーツも含め全てのメニューには卵・乳製品は使用していません。

<10年ビジョン> 

昨年12月3日のオープン以来、予想通りランチタイムは大勢の親子に利用いただいています。3月からはデリバリーの注文も増えてきました。できればデリバリー専門の工場やオーガニックショップを併設した親子カフェの運営もしたいと考えております。また、県下の認定こども園や保育所、小中学校の給食も地元の無農薬のお米や野菜にしていきたいと考えています。

10年ビジョンとして、高知県の町村にオーガニックタウンを作りたいと考えています。オーガニックタウンには高知県産材を使って化学物質0、太陽光・小水力・バイオマス・風力などの自然エネルギー100%の木造賃貸住宅を完備し、国際バカロレアの森のこども園・小中学高等学校と滞在型自然治癒施設を中心に自然栽培の農場やその農産物の加工施設、オーガニックレストラン・オーガニックセレクトショップなどを運営します。

<NPO法人オーガニックスタイルこうちからのお願い>
 

 NPO法人オーガニックスタイルこうちは企業団体及び個人の賛助会員を募集しています。
申し込みはホームページの会員のご案内からお願いします。

正会員・賛助会員の皆様には各種イベントのご案内や子育て食育に関する情報提供をさせていただきます。

●個人正会員の年会費 1万円(お申込みいただいた月から1年間)
●個人賛助会員の年会費 3千円 (お申込みいただいた月から1年間)
●企業・団体賛助会員の年会費 1万円(お申込みいただいた月から1年間)

また、賛同していただける企業・団体・個人の皆様からの寄付金を募集しています。
ご寄付をいただけるかたは下記の口座へお振込みお願いいたします。

高知銀行 北支店
普通預金 3039650 
名義:NPO法人オーガニックスタイルこうち 理事 大石恵子(オオイシ ケイコ)

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